さて前回ストレートに組んで組立完了間際まで作ったT-55。
今回少しだけ手を加えて仕上げてみました。
特に手間のかかる事はしていないので、初心者の方に参考になれば・・程度でご了承ください。
まず牽引ワイヤーの部分ですが、キット付属の紐を使用せず金属線に置き換えました。
紐は加工がしやすい反面ほつれ易く、しかも少し細目に感じた為です。
文字通り戦車を牽引するワイヤーなので、それに耐えられるだけの強度が有りそうな頑丈さが見た目にも欲しい!
という事で、Ⅲ号突撃砲の時にも使ったモデルカステンのソフトステンレスワイヤー0.8mmを使用しました。
名前のとおりソフトなステンレスワイヤーなので、柔らかい上に曲げ癖が付けられます。
紐よりも表情が付けやすいのもメリットの1つですね。
逆に繊細さが欲しいライトガードや手すりは、強度を保って再現するにはギリギリなんじゃないか?っていう位の細さで、とっても精密。
破損に備えてなら分かりますが、特に真鍮線に交換したりといった必要性は感じませんね。
画像を見てもヨンパチなんて言われなきゃ分からないレベル。
また進化を感じるのが、履帯の自然な弛みが組むだけで再現できるところ。
もしかしたら最近の48シリーズはそうなのかもしれませんが、第一弾のティーガーⅠ初期型の頃は自分で曲げ癖を付けなければならない上に、説明書通りに組んでもうまく組めなかった記憶が有りますからね💦
戦車の重量感を演出するのに重要な部分ですので非常にうれしい点です!
今回も塗装しやすいように履帯と転輪を接着して一体化し、車体から外せるようにしておきました。
精度も高く、取り付けたり外したりにも不安は無いですね。
当たり前のようですが、海外製キットなどはかなり気を使うものも有るので、とてもありがたいです。
戦車長のハッチは何気に開閉可動します。
後からフィギュアを乗せたくなった時とかに便利ですね。
ソビエト系の戦車によく見られる、泥濘に嵌った時に履帯の下に敷く木材が車体後部に付くのですが、こいつに木材らしくなるよう加工をしました。
画像は撮り忘れてたので加工済みの物です💦
木材の断面は、目立てヤスリをあてがい回転させて年輪を刻みました。
木材表面も同じく目立てヤスリで不自然にならないようにランダムに擦りつけ、木の皮を再現します。
プラスチックがささくれ立ってバサバサしますが、それがかえって木材らしさとなります。
多少オーバーですがそれっぽく仕上がりました。
塗装すればいい感じに仕上がりそうです。
戦車兵一体が付属。
1/48を塗り分ける技量は無いですが、これだけディテールが良ければスミ入れだけでも見栄えが良さそう。
やはり人が居ると模型は引き立ちますね。
以上タミヤ 1/48 T-55完成編でした。
1/35よりもパーツ数を抑えつつ手軽に組立できる48シリーズですが、それ故に今まで再現度では35シリーズに劣るイメージがあるのも事実でした。
しかしながら48シリーズもラインナップが増えるにつけ、色々な改良が加えられ、作りやすさも再現度も洗練されてきたように感じます。
特に戦車模型をこれから作ってみたいと思う初心者の方には、お値段的にも組立難度という点でもおススメできるシリーズですね。