今回はこっそり製作していたマックスファクトリー 1/72 アイアンフット ヘイスティー を見本にデカールの貼り方を紹介したいと思います。
私のブログでは「初心者の方に ドンドンプラモに挑戦して欲しい!」という私のささやかな願いのもと定期的に基本的なテクニックを紹介しています。
作ったプラモデルのディテールが少々寂しくても、センス良くデカールを貼る事によって情報量を持たせ、さらにセンスの良い物に仕上げる事が出来ます。
多少のコツさえつかめば誰でも簡単に貼れますので、気軽にやってみましょう♫
目次
デカール貼りの思い出
今回なぜ私がデカール貼りの解説にアイアンフットを選んだのか?
ちょっと思い入れが有っての事なんですね。
その昔 、ガンプラブームだった頃にはガンプラ用のデカールなどは存在しませんでした。
そんな時代に模型雑誌ホビージャパンに、スケールモデルのデカールを流用したガンプラ作例が掲載されるという事件が勃発。
そのカッコよさに当時の少年たちは憧れ、デカールを貼る=リアルという刷り込みをされてしまったのです(笑)
そんなリアルロボット全盛の中、タカラのダグラムシリーズで発売されたプラモデルは、なんと最初からキット同梱でデカールが付属されて話題をさらったのです。
スケールプラモをデカール欲しさに買う余裕のない少年たちには、ダグラムシリーズは正に理想のキャラクターモデルだったんですよね。
話がずれましたが・・・そんな事を思い出しつつ、現代のダグラムシリーズのキットでデカールを貼っていきましょう。
デカール貼りの下準備
さて、なんでも下準備は大事です。
デカールを貼るための下準備として塗装面はなるべく艶有り、少なくとも半艶消し位で仕上げておきましょう。
下地がどうであっても、今のマテリアルを使えば貼る事は可能です。
しかしながら後述するシルバリングというアクシデントを防ぐ為には、下地はなるべく平坦にしておく事が望ましいですね。
まずは基本からですが・・・
キットには上記のデカールが付属しています。
各デカールには番号が振られていますが・・
これを解説書の番号指定の場所に貼っていく訳ですね!
デカールを貼るのに専用のマテリアルとしては、この2つ
を用意しておくと良いでしょう。
ソフターはデカールに塗る事で軟化させ、多少のデコボコにも密着させる事が出来ます。
セッターはソフターにデカール糊成分がプラスされた物です。
今回はそんなにデコボコした所も無いので、基本的にマークセッターを使って作業していきます。
貼る前には、なるべく邪魔にならないようにバラせるものはバラしておきましょう。
貼りやすいのはもちろん、貼ってる最中に貼り終わった他のデカールを傷つける等の余計なトラブルを 防ぐ事もできます。
デカールを浸ける水は、私は百均などで買ってきたタッパーを利用しています。
本体に水を入れるのはもちろん、蓋も利用します。
基本的な貼り方
では作業に入りましょう。
デカールは貼りたい部分をその都度カットして水に浸けていきます。
デカールは水にくぐらせて紙に水が染み込んだらすぐ引き上げます。
浸けたままだとデカールの糊が水に流れてしまいます。
浸けた後は蓋の上に置いて、デカールが紙から剥がれるのを待ちます。
暖かい時期はすぐに水が染みますが、寒い時期は中々染み込まないので調整が必要ですね。
私は冬場はぬるま湯を使ったりしてます。
ぬるっとした手応えでデカールが動かせるようになったら、貼り時です!
ここで貼りたい場所にマークセッターをぬりぬりします。
そこに台紙からデカールをそ~っと移します。
場所が決まったら、デカールの内側に入った水や空気を綿棒でコロコロしながら抜いていきます。
これで密着できて、乾燥後も綺麗ならこれでOKですね。
トラブルからのリカバリー シルバリングを克服せよ!
さて、これからは失敗した時のリカバリー。
広めの透明なデカールを貼った時に良くある失敗が、デカールの下に空気が入って白っぽく見えてしまう・・通称シルバリングという状態です。
ちょっとカッコ悪いんですよね~。
そんな時は鋭いナイフの先をチョンチョンと、肉眼では分からない程度のキズを白くなった部分に付けていきます。
そこにマークセッターを塗ると、毛細管現象でデカール裏まで染み込んでいきます。
もう一度余分なマークセッターを綿棒でふき取ればリカバリー完了です。
ほとんど目立たなくなりました。
まだ目立つ場所が有る場合は、再度同じ作業を繰り返していきましょう。
作業終了
以上の作業を繰り返しながら、デカール貼りを終えたた状態です。
どうでしょう?やっぱり適度にデカールを貼ると見栄えも3割増し(ノーマル比)くらいはいけてるんじゃないでしょうか?
この後よく乾燥させてから、デカールを保護したり段差を目立たなくするためにクリアーを吹き付ければ傷を付ける心配も減るでしょう。
特に難しいテクニックを使う訳でもなく、手軽にディテールアップが出来るデカール貼り、皆さんも挑戦してみてください♫