車体の製作
箱を開けてパーツを眺めていたら適度なパーツ数で組み立てやすそうなのと、珍しいツィンメリットコーティングのプラシートが無性に貼ってみたくなったのでトランぺッターのティーガーⅠ組立に入りたいと思います。
古今東西のメーカーから発売されているティーガー戦車ですが、メーカーによって表現やら再現度やら違っているので、今回はやたらとアフターパーツなど使わずにキットのパーツを生かす方向で製作していきたいと思います。
サスペンションアーム
早速車体にサスペンションのアームを差し込んでいきます。
サスペンションの上下方向にはダボ穴が有って、注意して接着すれば高さが合わないなんて事は無いと思います。
なので安心してセッセと接着していったんですが、それが後から少々問題となるのですがこの時はまだ知る由も有りませんでした💦
誘導輪のアームも差し込む角度が一定になるようにガイドが有るので、左右ちぐはぐになることを防いでくれます。
車体サイド下面にはボルトが再現されていますが、こんな所にボルトなんて有るんですね?
このキットで初めて知りました。
組立説明書の順番は無視して、とりあえず車体の箱組みをしっかりしてから細かい装備品を付ける方法を取る事にしました。
細かい部品を付けてから箱組したって、変な所に力をかけて破損させてしまいそうですしね。
仮組みをしつつ慎重に組んでいきます。
海外キットはラフに組んでバチピタに接着できるほど甘くは無いと身に染みてるので・・・💦
車体上面パーツの修正
早速合わない所が出てきました!!
車体上面のパーツを被せようとしたところ、若干前部が浮いてしまいます。
色々と干渉する部分を削ったり切ったりして事なきを得ましたが、やはり国内キットと違いますので気をつけて組んでいきましょう。
前面バイザーのガラス再現
ここで私いつものこだわりポイントとして、前面バイザーの防弾ガラスを透明プラ版で再現しておきました。
この後細切りしたマスキングテープを貼っておきます。
ツィンメリットコーティングシートの貼り付け
車体本体が箱組できたところで、お楽しみのツィンメリットコーティング*1シートを貼っていきます。
このシートは薄いプラスチック製で切り出しも容易。ほとんどの突起物はちゃんと避けられるようにカットしてあります。
精度は高く、形はバッチリと嵌っていくので作業は楽しいです♪
粘度の高い接着剤を面の中心部に塗りつけ、場所が決まったら流し込みタイプの接着剤で固定という方法で取り付けていきます。
コーティングシートの加工とダメージ表現
実車の写真等を見ていると実際のところ、コーティングはキットのような綺麗なギザギザが刻まれている訳では有りません。
個体差も有りますが、大概は不規則で歪んだりしています。
なのでキットのツィンメリットは折角なので尊重しつつ、一部剥がしたり傷つけたりしながら少しでも自然な感じを出していきます。
という訳で ・・・
①接着剤したばかりの柔らかくなった所をマイナスドライバーで模様を歪ませたり、抑えて受けてデコボコにする。
②ナイフで角を所々切り取って、車体がぶつかってコーティングが剥がれた所を再現する。
③ナイフの先で穿るようにして傷つけ、銃弾が当たった痕を再現。
という感じで使用感を出していきます。
左舷には敵戦車の砲弾を受けたバトルダメージを再現します。
着弾したところはコーティングも衝撃で剥がれる思われるので、弾痕より大きめにシートをカットしておき、太めのピンバイスで少しえぐっておきます。
そのあと装甲がえぐれて捲れ上がった状態を再現すべく、穴に光硬化パテを塗りこみます。
更に先の丸い適当な金属の棒などを穴に押し込み、パテが穴の周りに盛り上がった所で光を当てて硬化させました。
タミヤの光硬化パテは、その名の通り塗って光を当てると短時間で硬化する性質を持っていますので、このような作業に向いています。
ここまで作業が済むと、大体大まかな車体の工作が終わって形になってきました。
次は足回りを組んでいこうと思いますが、さてどのように組んでいこうかと思案中です。
連結固定式の履帯は複雑な足回りを持つティーガー戦車は始めからすべての転輪を接着しない方が良さそうですね?
次回に続きます!
*1:セメントコーティングのドイツ読み。磁気を用いた吸着地雷に対する対策として施された。