疾風のように~ザブングル~♪ザブングル~♪のオープニングで始まる
戦闘メカ ザブングルは1982年放送の日本サンライズのアニメです。
時はリアルロボットアニメ全盛の時代で、ガンプラブーム以来続々と色んなアニメのプラモデルが発売されていました。
そんな中、ザブングル劇中に出てくるリアルロボット ウォーカーマシンは主人公メカたるザブングルこそヒーローメカ然としていましたが、その他のメカは工事現場の重機のようなデザインが多く、当時ガキだった自分にはなんでこんなダサいメカばかりなんだろうと思ったもんです。
まあ設定上、ほとんどのメカは戦闘用ではなくて採掘用の作業メカだったのでそれは当然の事だったんですけどね。
それでもアニメを見れば、プラモを作りたくなるのがモデラーの性!限られた小遣いの中からウォーカーマシンのキットを買ったものです。
さて当時御多分に漏れず、ザブングルも1/100と1/144のスケールでキットが展開されていました。そのどちらもが箱絵のデザインが秀逸だったのが子供心に刻み込まれています。
1/144シリーズは姿が背景と共に描かれています。それらは劇中では見られないようなディテールが描かれ、マーキングやウェザリング(汚し)が入れられており、汚し=リアルと単純構造だった少年たちのハートを鷲掴みにしてくれました。
またその構図も凝ったものが多く、プラモの箱絵なのに後ろ姿で主人公メカと戦闘に突入する姿のオットリッチタイプ、上方を見上げ敵につかみ掛かろうとするガラバゴスタイプなどが印象に強く残っています。
1/100は白箱に素立ちのウォーカーマシンというデザインでした。
これは今でもタミヤのミリタリーミニチュアシリーズで見ることができるように、実物の存在するスケールモデルのようなデザインでかっこいいなぁと思ったものです。
また1/100シリーズに特に見られるのですが、実際にウォーカーマシンがあったとすればこんなんじゃないか?という説得力を持たせるようなモールドがいたるところに施されていました。人が歩くであろう所に滑り止めモールドが有ったり、乗り込む時やメンテナンス時に使うであろう手すり。また戦車のように車外に装備されたスコップや斧も気の利いたアクセントでした。
また、その後には定番となった物語途中での主人公メカの交代もザブングルが初めてでしたが、当時のプラモデルの発売ペースはアニメの放送が終わってしまうと物語後半に出てきたメカはキット化されない事が多々ありました。
そんな中、後半の主人公機ウォーカーギャリアは1/144では発売されましたが、1/100では予定されていながら中止となってしまったようです。
当時その件でバンダイには苦情が殺到したそうですが当時の自分に知る由もなく、アニメも終わってしまいもう1/100ギャリアは手に入らないんだろうな~という寂しさを感じたのは覚えています。
いつまでも人気が有るガンダムならいざ知らず、ザブングルがキット化されることはもう2度とないのだろうと・・・。
そして時は流れ、その時の少年もいい大人となった2007年にそれは起こりました!おりしも、バンダイから当時人気のあったリアルロボットのシリーズを現代の技術で発売するRRR(リアルロボットレボリューション)シリーズが発売。その中で遂に戦闘メカ ザブングル R3 1/100 ウォーカーギャリアが発売となりました。
それも当時の1/100のパッケージで売られていたらこうなったはずの白箱に素立ち、おまけに同スケールのレッグタイプ付き!
なんだかいい年した男が目頭熱くなりました(泣)
ちょっとゴリラ体型すぎな気もしましたが、もう出てくれただけで十分ですハイ。
当然ながら、ギャリーウィル、ギャリーホバーに合体変形可能。
バズーカ、ライフル、ブーメランディオームの武装もセットされており、抜かりはありません。また、箱の中には組立説明書の他に当時売られていた模型情報を模した冊子が同封されており、放送当時の様子やウォーカーギャリアメカデザイナーさんへのインタビューがあり、その内容がまた泣かせます。
もう頭の中では「疾風ザブングル !」の曲を渦巻かせながら、ギャリアを組み立てたものです。
そして更に驚かせたのがこちら・・・!?
スーパーミニプラ 戦闘メカ ザブングル の発売です。スーパーミニプラとはお菓子コーナーで売ってるおまけプラモ(食玩)の事ですね。
大きさは1/144で2016年に発売されました。こちらはあくまで食玩なので、パーツ数も少なく素材も普通のプラモデルより柔らかいのですが、スタイルは良く、可動範囲も申し分ないものです。
キットは4種類で、2種類でザブングルスキッパーとローバーが揃い、合体させてザブングルに。あと2種でトラッドイレブンタイプとギャロップタイプにザブングルの武装が付くという、結局全部買わなきゃいけない仕様となっています。
ただマニアが買い占めるのか、私の住んでる田舎ではこんなマニアックなものは入荷しないのか、お店で見かけた事はありません⤵
ですので、ザブングルを知ってても最近プラモデルなんか作ってない方は、こんなキットが発売されてたことも知らない方も多いんじゃないでしょうか?
ザブングルが発売されれば当然・・・
スーパーミニプラ ウォーカーギャリア第二弾はこれという事に。冒頭の画像に立ってるギャリアはこれを素組したものです。
こちらも合体変形を再現していますが、ザブングルよりモールドがシャープになっている気がします。スタイルもスマート過ぎずゴリラ過ぎず、ウォーカーギャリアの中では一番このミニプラの造形が私は気に入っています。このキットが出てからというもの、やはりほかのウォーカーマシンも揃えたくて、再版された当時のキットを大人買いしてしまいました。
いや~こういうキットが出るたび思いますが、当時少年だった自分にプレゼントしてあげたいですね!
いかがだったでしょうか?
当時のキットを懐かしく思い買ってみるのもいいですし、新しいキットで生まれ変わったザブングルを楽しむこともできるんです♪
当時のマニアにはいい時代になったものですね!男は子供の頃に好きだった物っていい年してても好きなんですよね。
そして組み立てている間は、その時の心に戻って無心になれる。
ほんとプラモはいいもんですよね!
皆さんも何か懐かしく感じる事が有れば、私と一緒にもう一度作ってみませんか?