T34が作ってみたいと思いながら、タミヤのキットは如何せん古いしアカデミーは何だか自分好みじゃないしなぁ・・と思ってた今日この頃。アマゾンでのレビューが思いのほか好評なズベズダのキットが気になり買ってみました。
値段も最近のタミヤキットに比べてもお安い3,740円でした。
ズベズタキットのイメージ
さて、かなり以前にズベズダのキット「T-90」を一度組んだことは有るのですが その時の感想としては「出来は結構いいけど、組み立てにくい」というイメージでした。
パーツはシャープで合いも良いし 完成したスタイルも良好でしたが、パーツが繊細でゲートから壊さず切り離すのが困難な物もありました。
また、ランナーに割り振られたパーツの番号なども全く番号順に固まっているわけでなくバラバラに配置されている物が多く、部品を探すだけで時間を食ってしまうというストレスの溜まるキットでした。
配慮の行き届いた日本製のキットが当たり前の自分には、もうあまり作りたくないな~と思っていました。
ところが、前述のアマゾンで何気にキットレビューを読んでいるとズベズダのt34/85ですが「最近のズベズダは本当に良いメーカー」「T34を生んだ国から渾身の一作」とのコメントが・・。

ズベズダ 1/35 ソ連軍 T-34/85 ソビエト中戦車 プラモデル ZV3687
- 出版社/メーカー: ズベズダ
- 発売日: 2018/08/29
- メディア: おもちゃ&ホビー
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「 T34/85が良いなら同系統のT34/76も良いはず、ここは一発試してみるか?」と購入してみました。
箱の裏には完成品見本画像が有りますが、良い感じではないでしょうか?少なくともパッと見の感想としては素直にカッコいいT34だと思います。
ズベズダはロシアの模型メーカーなので、日本のメーカーが「大和」や「零戦」のキットに気合を入れるのと同様に、T34には思い入れが有るのでしょう。
ズベズダのキットの特徴として外箱の中に中箱が有り、その中箱にも蓋が有ります。どんなキットが出てくるか?楽しみな瞬間でもあります。
気になるパーツは・・
一番気になっていたのが鋳造製の装甲の表現でした。
アカデミー製のT34/85があれだったので、逆に全くそういったデコボコ感を表現していないので驚きました。ツルツル スベスベですね!溶きパテ等で好みのお肌に仕上げるのは簡単なので良しとしましょう。
ちなみに、アカデミーのレビューはこちら。
パッと付属品の袋を見ると、ロシア戦車特有のプロパガンダを表現したデカール、エンジンカバーを再現するとおぼしきナイロンメッシュ・ロープ再現の糸とライトやペリスコープを再現した透明パーツが・・。
ペリスコープがここまで再現されているとは思わなかったので、これは嬉しい誤算です♪
車体のモールドもシャープで小気味良い感じですね。
パーツのスジ彫りなども、アカデミー、タミヤのキットより繊細でした。
フェンダーに有る予備履帯を留めるフックは一体成型となっていますが、ディテールもくっきりとしていて塗装すれば別パーツに見えると思います。
この部分はドラゴンのキットなどは別パーツ化されていたりしますが、あちらは10年以上前は凄く安かったのですが最近は値上がりしてしまい(6,000円以上もざら)とても気楽に買えなくなってしまいましたね。
ズベズダのキットの特徴として、牽引ロープが車体に装着した時にぴったりとなるように成型されていますね。
こちらは付属の糸を使ったタイプと選択式になっているようですが、私はモールドも良いしこちらのプラパーツを使用したいと思います。
最近のキットらしく、車体に埋め込まれたサスペンションも再現されています。
車体下部は箱組み式を採用していますね。
バスタブ式よりも作るのは面倒ですが、海外製メーカーだとバスタブ式車体は歪んでいることが多く、修正が面倒なことが多いので結果的には箱組み式の方が良いかもしれません。
以前レビューしたズベズダのエレファントも車体は相当な歪みでした💦
今回もう一つこのキットで気に入ったのは この履帯のパーツ。
部分連結式を採用してモールドも奥が深く、シャープでキャタピラが1枚1枚繋がってる感じがよく出ています。
押し出しピン跡もほとんど目立たず、組み込んだら分からないレベルじゃないでしょうか?
この辺りアカデミー製のものはモールドが浅く今一つ実感に欠ける出来栄えだったので安心しました。
最後に面白いと思ったのが、この車外に装備する丸められた布状のもの。
幌やテントなどにでも使うのでしょうか?わざわざ2つのパーツを合わせて再現するようになっていました。
色々荷物を載せると人の気配が感じられ、見た目にも情報量が増えて見飽きない作品にできるので私は好きですね。
まあ わざわざその為に2つのパーツ接着して作るのか?とは思いますが💦
まとめ
さて今回はパーツレビューといった感じで軽く見てきましたが、ペリスコープに透明パーツを使ったり、部分連結履帯を採用してディテール再現度を上げているなど正直かなり好印象です。
本当の所を言えばドラゴン製のキットの方が再現度が高い部分は有りますが、あちらは値段が倍くらい違うのでちょっと比較対象になりませんね。
またタミヤ製品はリーズナブルでパーツによっては良い表現がされていたりと魅力的なのですが、如何せん基本が40年ほど前で古くて履帯も塗装の出来ないベルト式です。
そこをディテールアップして社外の連結式履帯を買えば、結局ズベズダのキットの値段をゆうに超えてしまいます。
以上を総合的に見れば、今のところ私が見てきた中ではこの【ズベズダ】のT-34がベストチョイスではないかと思いますよ!おススメです。