タミヤから1/35フンメルが発売となりました。ドイツものでタミヤ製とくればみんなの大好物!私も飛びついて買ってきました。お値段定価5,184円(税込)です。
タミヤ模型さんはⅣ号戦車系列のリニューアルやニューキットを精力的に発売していますが、発売のアナウンスを見てからこのフンメルも楽しみにしていました。
フンメルは海外メーカーからも発売されていますが、やはりタミヤ製品の作りやすさと手に入りやすさ、そして安価である事はやはり大きな魅力です。
またそんなタミヤ製品の魅力はそのままに、フィギュアの3Dスキャンによる精密化や、リアルな連結式履帯による自然なたるみによる重量感など、新しい技術によりますます完成度が上がってきています。
今回のフンメルは、同じくタミヤから数年前に発売された同系列車両のナースホルンと一部比較しながら見ていきたいと思います。
車体・足まわりなど
今回ストックの中にあったナースホルンの 車体と比較。左がナースホルンで右がフンメルですが、見てのとおり同一の物でした。同じⅣ号戦車の車体を流用したとは言え、模型でも同じなんですね。
最新のタミヤキットなんで当然ですが、海外製キットのような歪みは有りません。タミヤ製品ばっかり作ってると当然のように思ってますが、これはこれで凄い事なんでしょう。
また、ジオラマや飾り台に固定することも想定して、ボルトを固定するモールドも有ります。至れり尽くせりですね。
今回のフンメルで私が一番期待していたのはこの部分連結式履帯です。
では出来の方はいかがでしょうか・・・。
自然な弛みが再現されつつ、モールドもシャープ。期待通りです。
ちなみにナースホルンの時はベルト式履帯です。こちらも組み立てるだけなら簡単ですし塗装や汚しもやりやすいですが、重量感のある弛みを出そうとすると少し手間です。
履帯のモールドも良く見ると違っていました。フンメルは滑り止めモールドが追加されたタイプを再現しています。
私の調べた所とりあえずこの時代の車両だと、どちらがどちらのタイプの履帯でも大丈夫らしいです。
ナースホルンにこのフンメルの連結履帯を流用しても大丈夫そうですね。
考証にうるさい方には突っ込まれるかもしれませんけど、まあいいでしょう(笑)
起動輪も別タイプでした。左 ナースホルン 右 フンメル です。
ナースホルンのホイールカバー外しただけなのか、何だか分かりませんがこういう所にもタイプの違いが再現されてて面白いですね。
車体上部.15cm重榴弾砲
オープントップ車両はやはり戦闘室内部が見どころのひとつ。
実車について詳しい訳ではないですが、砲尾まで再現されてそれをいつでも見る事ができるのは良いですね。その分製作の手間は増えちゃいますが。
上 ナースホルン 下 フンメル の戦闘室側面です。
上部の小さなフックの数が違うぐらいでしょうか。
内側は当然のごとく別物になってます。成形の都合上突き出しピン跡がありますが、装備品を置くと隠れる部分がほとんどだと思うので仮組を行いつつ消す部分を決めていきたいと思います。ピン跡も綺麗なので消すのもそれほど苦労なさそうです。
私が過去に製作したとある海外製キットなどは、突き出しピン跡も盛大だし、それにバリまであってすごく消すのに苦労しました。
その辺りにもタミヤのクオリティを感じますね。
今回砲身は2パーツの貼り合わせとなります。ナースホルンは砲身一体成型でマズルブレーキのみ別パーツでしたが、さすがにフンメルの15cm砲は太いしマズルブレーキも無いのでこういう方式になったのでしょう。
しかしながら、流石タミヤ。長い砲身も接着時に歪みが出ないよう、ガイドが裏面に入れられています。このおかげでほとんど、歪みを心配することなく接着できます。
しかしながら今回、長砲身という事もあり別売りディテールアップパーツのメタル砲身を奢ってしまいました。
砲身だけ組んで、メタル砲身と比較してみました。
プラ製の物は接着して合わせ目を消しました。
メタル砲身の方が、若干段差の部分の太さがあります。
どちらが正確なのかはわかりませんが、パッケージイラストからするとプラ製の方が正確に見えます。
しかし、メタル砲身には砲口にライフリングがモールドされより精密感が有ります。
砲口もやはりメタル砲身の方が太目で肉厚も有りました。
ほとんど比較しないと分からないでしょうし、完成品を他の方が見ても分からないレベルでしょうからお好みですね。
私はもちろんせっかくですしライフリングもカッコいいので、メタル砲身使用で組んでいきたいと思います。
フィギュア
毎回最近のタミヤMM(ミリタリーミニチュア)シリーズには3Dスキャンによる出来の良いフィギュアがセットされ、車両を引き立ててくれます。
今回のナースホルンにも弾薬を車体に積み込む作業中の兵士3体がセットされています。モールド、ポージング共に素晴らしくてダークイエローの小さな人がそこに居るようです。
こちらもナースホルン付属のフュギュアと比較してみました。
右のグレーの成形色がナースホルン付属のフュギュアです。
ナースホルンの物もタミヤが3Dスキャンを始めた頃の物で、当時話題となりました。装着する服装が違いますが、ナースホルンの時はスキャンしたデータをなるべく再現しようとして作ったため1/35ではモールドが少しくどくなってしまい、塗りにくいとの声があったそうです。
そのためその後に出したキットは、データを使いながらも1/35でちょうどよい見栄えになるように精査しながらフィギュアを作っているそうで、このフンメルでもそれを十分に感じさせる完成度と、違いが見えますね。
後ろ姿も・・。確かにナースホルンのフィギュアはリアルですが実際5cm程の大きさしかない物ですので、陰影つけて本格的に塗装される方には大変な感じもしますね。
私はフィギュアをまだまだ上手く塗装できませんが、フンメルのフィギュアの方が塗装しやすい感じはしますね。
以上タミヤMMシリーズ 1/35フンメル 私の注目したポイントでした。
昔からフィギュアをセットとし、それだけで小さな情景が浮かんでくるような魅力的な製品を出してくれているタミヤですが、今回もその期待に違わぬ完成度のキットです。
最近オープントップのキットも多いですし、以前に出たキットをアップデートして発売することも多いのですが、その内容が以前ベルト履帯であった物を部分連結式履帯に変えて発売というものが多いです。
初心者の方には少し組立の難易度が高くなってしまいますが、今回フンメルの部分連結の完成度から、他のⅣ号戦車系列のキットにもこれを・・と期待してしまいますね。
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タミヤ 1/35 ディテールアップパーツ No.88 ドイツ軍重自走榴弾砲 フンメル メタル砲身 12688
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