プラモデルを本格的に作ろうと思うと、どうしてもヤスリを使う事になってくるでしょう。
ガンプラなどをストレートに組んでるだけなら必須という訳ではないですが、もちろん有った方が便利ですし丁寧にヤスリを使えば出来栄えも変わってきます。
世の中には模型用だけでも ありとあらゆる種類のヤスリがありますが、今回は私が普段愛用しているヤスリ、使ってないけど気になるヤスリなどを紹介したいと思います。
目次
ペーパーヤスリ
まずは一番安価で手に入れやすいヤスリといえばペーパーヤスリでしょう 。
A 4サイズぐらいの大きさで1枚100円もしないと思います。
模型屋でなくてもホームセンターなどで簡単に手に入ります。
そのまま必要な部分だけちぎって使う事も出来ますし、両面テープなどで何かに貼り付けたりしても使えます。
ペーパーヤスリにも種類が有り、ノーマルなペーパーヤスリ、水につけて使える耐水ペーパーヤスリ、そしてタミヤのフィニッシングペーパーです。
まずよく使うのは耐水ペーパーですね。
水につけて使用することができるのでヤスリの目詰まりがしにくく、また削りカスが飛び散るのを防ぐことができます。
これは特に目の細かいヤスリで仕上げをしようとする時に重宝しますね。
また普通の紙やすりは私はあまり使わないですが、ジオラマ工作等で木の台座を削る時などはこの普通の紙やすりが向いています。
木を削っていると、どうしてもヤスリの研磨材が剥がれて木目に入ってしまうのですが、この時に色の黒い耐水ペーパーだと、木が黒ずんでしまい見た目が悪くなってしまいます。
木の色に近い普通のペーパーヤスリだとそれが防げるという事ですね。
最後にタミヤのフィニッシングペーパーですが、まずどれか一つにするならコレがおすすめです。
こちらも同じペーパーヤスリなのですが、他の紙やすり比べて目詰まりしにくく、且つ耐久性が高く非常に長持ちします。
こちらも水につけて使用することもできますが耐水ペーパーに比べると水をはじく力が強いので私はこれには水を付けずに使用しています。
ペーパーヤスリは適当な板や台座に貼り付けて使用したりもしますが、使えなくなる度に貼り直すのは非常に面倒です。
その面倒な作業をこのフィニッシングペーパーなら、かなり抑えることができます。
ヤスリの目の細さを表す数値を番手と言いますが、これは1平方センチあたりの研磨材の粒子の数を表していて、数字が多いほど目が細かくなっていきます。
模型用として使用するならば作る物にもよりますが、400番から2000番くらいが妥当だと思います。
しかしながら荒目の180番~320番もありガッツリ削りたい時にも安心です。
荒めの番手で成形し徐々に番手を上げて仕上げるのですが、私は320番か400番位から使いはじめています。
サーフェイサーを吹いて仕上げるのであれば仕上げは600番から800番ぐらいを使用しておけば自分的には満足しています。
サーフェイサーを使用しないで塗装するので有ればもう少し細かい1500~2000番手まで使用し、場合によってはコンパウンドで磨くと良いでしょう。
私は面倒くさいのであんまり磨きませんが💦
金属製ヤスリ
金属製ヤスリもありとあらゆる種類があり、私も 色々なものを試してきましたが結局よく使うものは限られてきました。
安価な物でも十分な性能の物も有りますが、扱いが雑な私は何本も折ってしまいその折に少しづつ買い足していきました。
目立てヤスリ
まずはホームセンターなどでも手に入る目立てヤスリ。
こちらはヤスリとして使うよりもスジ彫りを彫り直すのによく使います 。平面には使いにくいですが円形の物を接着して合わせ目を消したりするとその部分のスジ彫りが消えてしまったりする事があります。
そのような時にはこのヤスリの歯を使ってスジボリを彫り直します 。 直線的なスジ彫りであれば、だいたいこれ一つで事足ります。
小さなものであれば大体1,000円以下で購入できるのですが、私は今ゴッドハンドというメーカーのスジ彫りヤスリ が気になっています。
ゴッドハンド スジ彫りヤスリ 極小 R プラモデル用工具 GH-MTY-SS-R
ニッパーなどの工具で有名なメーカーですが、そちらからスジ彫り専用の目立てヤスリが発売されています。
種類によりますが値段は3,000円~となっており、たかが目立てヤスリに・・・(-_-;)と思ってしまいますが高品質な工具を提供してくれるゴッドハンドの製品ですし、Amazonなどでのレビューも良さげです。
また購入したら紹介したいと思います。
薄刃鬼斬
ウスバおにぎり?初めて名前を聞く方は何の事やら?と思いますが私が愛用する模型工具屋スジボリ堂さんの鉄ヤスリの名称です。
その名の通り、刃が薄く(幅4mm厚さ1mm)そして削るというよりは鋭利な刃物で切ったような綺麗な削り跡が特徴です。
1本1,620円とソコソコのお値段ですが、そのちょうどよい大きさからくる使いやすさと削りごたえの良さから、鉄ヤスリはほとんど場合これ1本で済ませています。
それほどおススメの逸品です。
テーパーダイヤモンドヤスリ
こちらも同じスジボリ堂さんの製品です。
幅2.5mm、先端の厚さ0.5mmと薄刃鬼斬より 更に細かい所に手が届く細さとなっています。その名の通りダイヤモンドが粒子が四面に蒸着されているのでどの方向にも削ることができます。
小さく開口したところの成形などに効果を発揮してくれます。
極細ダイヤモンドヤスリ
こちらはまた更に細くなった0.5mmの丸棒【極細ダイヤモンドヤスリ】です。
細すぎて使いどころは限られていますが、どうしても他のヤスリでは成形しにくい1/35のミリタリーフィギュアのしわ部分などに重宝しています。
太さは0.5と0.6mm、番手は400番と600番、形は丸と四角棒が有りますが、私は0.5mmの400番を使用しています。
エッチングヤスリ
エッチングパーツを切り出した時にどうしても綺麗に切り取れるず、少し切り取り口が残ってしまいます。
そんな時に役に立つのがこの【エッチングヤスリ】です。
タミヤ模型さんの製品で値段もお安い(864円)のですがこのヤスリで削ることにより、エッチングパーツのの切り口をあっという間に綺麗に均すことができます。
削り跡を指で触ると分かります!スベスベです。
エッチングパーツを使う時の必需品です。
スポンジヤスリ
スポンジの表面がヤスリとなっているのがスポンジヤスリです。
スポンジだけに面への追従性が良く 曲面を綺麗に整形する時などによく使います。
戦車の砲身や 飛行機の翼、胴体の合わせ目消しなど使いどころは多いですね。
私は320~600番位の物をよく使っています。
その他のヤスリ
ヤスリほう台
ウェーブさんから出ている【ヤスリほう台】。
こちらはヤスリそのものではありませんが、この台座に添付の貼ってはがせる薄いゲル状のシートが着いていて、そのシートに好みのペーパーヤスリを貼り付けて使用します。
なんてことはない商品なんですが 、このゲル状のシートの適度な弾力がなんとも使いやすく、また剥がした後も汚れていればシンナーで拭けば綺麗になって粘着力が復活!新しいペーパーヤスリを貼り付けることができます。
またその形状が使いやすく、尖った部分をヤスリたい部分だけに当てて使ったり、また平面をヤスってヒケのある部分を均一に均したりと非常に使い勝手が良いです。
私は長年使い過ぎてゲルシートが駄目になってしまいましたが、新しいものに買い換えた今でも、古い方の台に両面テープを使ってこの台を使い続けています。
マジックヤスリ
こちらもかなり年季の入った物の画像になってしまいましたが、こちらもスジボリ堂さんの商品【マジックヤスリ】です。
何がマジックかと言うと、この台座と布製のヤスリがマジックテープで付け替えできるんですね。
それゆえ、削れなくなった時の交換作業がものすごく簡単です。
またこの布ヤスリ自体の耐久性もかなりのもので、 その事にもストレスがありません。
またマジックテープといってもその厚みは大変薄く、通常の使用において面出しをする時などに使いづらいということもありません。
こちらも220番から1500番まで好みの辛さが選べます
その布ヤスリの適度な弾力から戦車の転輪パーティングライン消す時などに重宝しています。
スジボリ堂 MAG010 マジックホルダーレッド マジックヤスリ(400番相当)5枚付き(V5281)
まとめ
いかがだったでしょうか? 初心者の方になるべくお勧めのものを絞って紹介しようと思いましたが、結構種類が多くなってしまいかえって迷わせてしまったかもしれません。
しかし、こちらで紹介させていただいたヤスリはどれも使いやすくてお勧めです。
これからヤスリを使ってみようと思う方の何かの参考になれば幸いです。
では皆さん良いモデリングを!