皆さんはアーマーモデリングという雑誌はご存知でしょうか?
いやプラモのブログで何言ってんだと思われる方も多いでしょうが、戦車関係のプラモデルを専門に扱っている雑誌ですね。
今回はこの雑誌を読んだ事ない、または最近読んでないって方に紹介してみたいと思います。
最近のアーマーモデリングはちょっと違う?
AFV*1好きな私はちょくちょくチェックしているのですが、最近この雑誌の記事内容が変わってきたように感じます。
良く有る模型雑誌の記事としては 新キットやマテリアル等の紹介、ディテールアップ情報、そしてプロによる超絶技巧の作品紹介などがメインとなっています。
出版社としてはスポンサー(模型メーカー)の商品を紹介するのは当然ですし、実際私も新しいキットには注目してますから、それがメイン記事になるのは嬉しいですしね。
また昨今新しいマテリアルがどんどんと発売されていて、それらを利用した塗装法やウェザリングの技法がアップデートされていくので、定期的にその内容の特集が組まれたりする事も多いと思います。
しかしながら、ジャンルに関わらず模型雑誌が全てこのような内容で有る事に少なからず「飽き」を感じるベテランモデラーも出てくるのも、また仕方のない事なのかもしれません。
実際、私の周りのモデラー達も「最近は立ち読みすらしてないな~」なんて人すら居ますからね。
その変化の内容は?
しかし、最近何だかアーマーモデリングの記事内容が以前と変わってきたようです。
強いて言えば模型製作のテクニックを紹介する記事から、そのテクニックを使っていかにより良い作品を作り出すか?という方向でしょうか?
攻めてますね!!
今回の特集
「本物そっくりに作る、最短コース」
今回のテーマ内容は実車の写真などを通して、ウェザリングや塗装などにリアリティを持たせよう♫という事のようです。
再現する物によって実車による画像と その再現方法などを掲載しており、
その種類は・・
・泥汚れ
・土汚れ
・チッピング(塗装の剥がれ)
・泥汚れ
・泥はね
・オイル汚れ
・雨だれ
・引っかきキズ
・荷物
・歩兵の配置
・煤汚れ
・退色
・ダメージ
・錆
などなど多岐に及び、分かりやすく解説されています。
まず参考になったのは、定番の泥汚れや泥はねなどなど。
はねた泥の方向や付き方、また飛沫の大きさなど今まであまり意識していなかった事に気付かされます。
これらは雑誌作例を参考にしたり、自分の想像で汚していた事が多かったので大変参考になります。
また現用戦車などは総火演などで見られる自衛隊の車両のイメージが強く、あまりキズなどは見られないと思ってました。
しかし、これがどうして長期に運用されている分使い込まれた車両も有るようで、掲載されている米軍のM1エイブラムズの画像などかなりのキズが見られます。
その傷の付き方や構造なども解説され、これもまた参考になります。
こういう汚れた車両が有るならば、現用車両も面白そうです。
私も結構好きなバトルダメージの項目。
衝突によるダメージを受けやすい場所や、実車の素材による表現の違いなどを解説。
傷つきながらも戦う姿の再現もまたAFVの魅力の1つ、外せない項目ですよね!
アドバイザー吉岡和哉さん
さて、製品の宣伝にならない記事で雑誌として大丈夫なの?という大人の心配は置いといて、最近のアーマーモデリングの記事内容の変化にはアドバイザーに就任された吉岡和哉さんの影響が大きいのかもしれませんね。
吉岡さんはアーマーモデリング内でもジオラマの製作方法など詳しく解説されており、また別冊でも凄い作品を作られています。
どの作品も何か素人とは違う説得力のような物を感じます。
それは、実物をよくリサーチしているからこそ再現できる物なのでしょう。
それら作例は、とても私のような凡人には真似できるようなものでは有りませんが、何だかわからなかったその説得力の正体を素人にも分かりやすく解説してくれたのが今回の特集だったのではないでしょうか?
その点でも今月号のアーマーモデリングは買いでしょうね!
最後に
いや~今回も濃い内容で、AFVモデルファンを楽しませてくれたアーマーモデリングでした。
月刊誌でありながら別冊特集本のような記事で、今後も手元に置いて制作の参考にしたい一冊です。
ここ最近、今までに無いような記事が掲載され続けているのでこれからも注目していきたいと思います。
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あ、最後に気になった雑誌一番後ろの広告ページ!
ライフィールドモデルから色々ニューキット情報が載ってました!
KV-1はタミヤからリニューアルされるからそれで良いとして、T34/85は以前買ったアカデミー製がアレだったので要チェックですね!
ではまた♫