組立も終わった所で早々に塗装に入っていきます。
あまり極端なコントラストを入れる勇気は無いのですが、戦車模型の塗装法カラーモジュレーション風で塗ってみたいと思います。
風ってつけたのは、あまり力を入れずにそれっぽく見えればそれでヨシ!が私の作風ですし初心者の方もマネしやすいですよね?
「カラーモジュレーション」は戦車の上面と側面などの境目にマスキング等をしてから、ホワイト等を混ぜて明るくした色を太陽の光がある部分に塗装し、更にくっきりとCGのようなメリハリを付けていく技法です。
しかしあんまりマスキングだのしていくのは面倒なので、ちょっと手抜きしつつ塗装してます💦だからカラーモジュレーション風なんですね(笑)
まあその方法は後でお話しするとして、ちゃんとしたカラーモジュレーション塗装を知りたい方は、先日紹介させて頂いたアーマーモデリング誌を参考にしてくださいね!
塗装してみよう
まあ文字で説明するのは私のような文才無き者には難しいので、実際に塗装しながら見ていきましょう。
まずはサーフェイサーで下地を
最初の画像で映ってますが、まずはメカサフ スーパーヘビー(以下SH)で全体を塗装。
もともとジャーマングレーっぽいので、この色を一番暗い色として段々と明るい色を乗せていきます。
今回も転輪は車体に接着せず、キャタピラに接着することで取り外しできるようにしています。
履帯の組み立ては以前の記事を参照してくださいね。
付けたままでは塗装がしにくそうな小物類は、割りばしに両面テープで貼り付けて別に塗装します。
徐々に明るいグレーを塗り重ね
次にクレオスの514番ジャーマングレーを、先ほどのSHの色を影になるような部分を残しつつ、全体に塗装します。
私のスマホカメラと撮影テクニックでは色の違いがよく分からないと思いますが、キャタピラの部分がSHの色そのままで残しているので、何となく明るくなっているのが分かると思います。 っていうか分って欲しいです(^^;)
カラーモジュレーションは塗りたい部分をこのように、マスキングテープを貼って塗り分けていきます。
この戦車はリベットでデコボコしてるのできっちりとはマスキングできませんが、そこはそれ何となくそのように見えてれば良いので気にしません!
マスキングテープでも付箋でも、固い紙に両面テープでも。
使いやすい物なら何でもよいですよ♪
更に明るい色を上から塗装してグラデーションをかけていきます。
次は同じくクレオスの515番ジャーマングレー(退色時)を使用しました。
段々と紫外線が当たって色あせてきたグレーって事でしょうかね。
調色せずとも自然なグラデーションが掛けられるので便利ですね。
う~んホントに微妙。
実物だと分かるんですが、画像にはあまり反映されませんね⤵
雑誌の作例などは、もっと極端にメリハリ付けてらっしゃるのか・・ただカメラの質が違うからなのか・・まあどっちもなんでしょうね!
次に先ほどの515番のグレーに更にホワイトを混色した、明るい色で最後のエアブラシ塗装をしました。
このくらいになると、画像でも多少グラデーションが掛かってるのが確認できるんじゃないでしょうか~?
ピンポイントの筆塗りで強調
更に光が一番当たるであろう突起物、ボルトの頭や小さな構造物の天面に、先ほどエアブラシした明るいグレーを不で塗りしていきます。
同じ色でも筆塗りの方が色がハッキリりと出るので、更に立体感を強調する感じになります。
砲塔などに有る小さなボルトも全て塗り分けようかと思いましたが、技術と視力の限界で諦めましたよ。
ここは後でドライブラシでもしましょ~かね。
ここまで来ると流石に塗り分けの効果が見て取れるでしょうか?
逆にちょっとコントラストがキツくてワザとらしいかなって位でちょうどよいです。
これらの塗装は今後のウェザリングした時に効果を発揮してきます。
フィルタリングで全体を馴染ませる
お次はクレオスのウェザリングカラーフィルターリキッドのシェードブルーを薄め液でしゃぶしゃぶに薄めて塗り重ねていきます。
暗い部分に多めに、しかし全体的に塗る事で全体の色に統一感が生まれてきます。
鮮やかに陰影をつける事が出来ましたね。
イイ感じイイ感じ・・ここまで来るとだんだんテンション上がってきちゃいますね。
デカール貼りの前にやっておくべき事は?
この辺りで一度デカールを貼っておきましょう。
ここで完成度と失敗を防ぐ為にもうひと手間を!
ちょっと面倒ですが、デカールを貼る位置に艶有りのクリアーを塗っておきましょう。
貼る場所をクリアーで滑らかにしておく事で、デカールが乾いた後に空気が入って透明部分が白っぽく見えてしまうシルバリングを防ぐ事が出来ます。
シルバリングしてしまうと、かなり模型としての見栄えが悪くなっちゃいますからね。
さて下準備もしっかりできたらいよいよデカールを貼りましょう。
戦車はあまり貼るデカールは多くないので、クイックトレイを使って一気に貼り付けてしまいます。
わたしはデカールは貼る時には、クレオスのマークセッターを使っています。
これはデカール軟化剤と糊が一体になった物ですが、これもシルバリングの予防に一役買ってくれます。
もっと強力な軟化剤や糊だけの商品も有りますが、下地にクリアを塗っておけば、これ一本でまずは大丈夫です。
基本塗装の保護
無事にデカールを貼り終えたら、念のため一日ほど放置して十分乾燥させます。
ここで一旦半光沢のクリアーで全体を保護します。
理由としてはデカールの保護と、これから行うウェザリング塗装がしやすくなるから。
つや消しだと汚し過ぎた時に拭き取れなくなりますし、逆に艶有りだと汚しが付きにくくてやりにくいですね。
わたしは水性塗料のプレミアムクリアーを使ってます。
細部の塗り分け
ここまで来たら後もう少し。
転輪のゴム部分はタミヤ水性アクリル塗料タイヤブラックで筆塗り。
次にこの戦車ただ一つの木製部分ジャッキ台を。
ここもタミヤの水性アクリル塗料 木甲板色で下塗りしました。
そこにクレオスのウェザリングカラー グランドブラウンとステインブラウンを5:5程度で混ぜた色で筆塗りします。
乾いたら目の細かいノコや、ナイフなどで傷を付けて木目をそれらしく刻んで完成です。
機銃やジャッキ、バールなどの金属むき出しの所は、まずはクレオスのメタルカラー ダークアイアンで筆塗り。
乾燥したらウェザリングカラー マルチブラックをランダムに擦り付け表情を付けます。
あとは濃い鉛筆を、これまたランダムに擦りつけて金属感を出して完成です。
基本塗装の完了
さて長くなりましたがこれで塗装はほぼ完了しましたね。
ロールアウト直後の状態ならこれで完成でも良いですが、戦車たるもの使い込まれ傷つきながら運用される姿を再現してこそ!ですからね。
次回ウェザリング編に続きます!