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【タミヤ】 1/35 ドイツ重自走榴弾砲 フンメル 後期型 レビュー【素組編】

f:id:garage105:20190801221559j:plainドイツ重自走榴弾砲 フンメル の組立が完了しました。

前回に引き続き、キットレビューの【素組編】いってみたいと思います。

 塗装の便を考え仮組状態ですので、一部マスキングテープで固定されていたり車外装備品が未設置の部分も有りますがご了承ください。

ランナー状態では分からなかった組み立てる上でのポイントなども触れていきたいと思います。

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正面から。15cm重榴弾砲が存在感たっぷりです。

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左側面

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右側面。履帯の弛み具合はとてもいい感じです。

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後方から。接着していないので戦闘室右側面と後面との間に隙間が有りますが、実際はぴったりと合います。

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戦闘室内部は榴弾砲以外は比較的シンプルな構成。

右側面内側のクリーニングロッドが落ちてしまっていますが、仮設置なので今気づきました💦

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車体前部。細かい所ですが、最近のタミヤキットはフェンダーの跳ね上げ防止スプリングが再現されています。しかしその割にと言っては何ですが、ライトコードはいつも省略されています。そこは少し手を加えて再現するのも簡単そうですので是非やってみましょう。

また牽引ワイヤーは太めの紐で再現されています。そのため柔軟性は良いのですが耐久性や塗装を考えると心配なので、粘度の低い瞬間接着剤を流し込んで固める・・・などの対策をする方が良いかと思います。

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戦闘室を囲む装甲板。

パーツの裏表が見える構造上、しっかりと突き出しピン跡は消していきたいところです。

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装甲板を外した状態。ホントに車体にでっかい大砲積んだだけのシンプルな構成が見て取れます。しかしそのむき出しのメカ部分の構造が、いかに再現されているかがオープントップ車両の魅力!

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 榴弾砲はこれだけの角度の可動範囲を持っています。

間接射撃*1を行う車両ならではの仰角の再現です。

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砲尾閉鎖器もスライドできます。砲弾を装填するシーンも再現可能ですね。

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戦闘室右側の装薬ケースは裏側が筒抜けですが、完成後には見えないので問題なしです。

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砲の上下の動きに伴い、シリンダーや各部アームが連動して可動します。

 

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 車体前面のトラベリングロック*2が可動。組み方によっては砲身固定状態も再現可能。

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車体右側フェンダー部分にはジャッキ台が装備されています。 こちらは実物は木製なので上面には木目がモールドされています。しかし成形の関係上側面にはモールドがありませんので、目立てヤスリで歯を立てて擦り付け木目を入れました。 わざと斜めに模様を入れた方がそれらしくできます

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車体左側にはジャッキが設置されています。最近のタミヤキットらしく固定具などが別パーツとなっており、塗装しやすくなっていますね。

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さて、ここで私オリジナルの組み立て方法を一つご紹介。

キットの車輪はそれぞれにポリキャップを挟み込んだりして、組み立てた後にも取り外したり回転させたりすることができます。しかしながらキット付属の履帯は固定式ですので回転させる意味はありません。おそらくモーターライズ化したキットを出す時のことを考慮してか、もしくは自分で改造したりする方のためこのような構成になっているものだと推察されます。

キットをストレートに組み立てる場合は特に必要というわけではありません。

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そこでロードホイール(A10、A11)の部分にはポリキャップを入れずに組み立てました。アドラーホイール(A4,A5)はポリキャップを仕込みましたが車体側の受け軸となるシャフト(A6)を抜き差ししやすいように少し削ります。更にドライブスプロケットのポリキャップへ差し込む部分も同様に細く削ります。

リターンローラーも本体には接着せずに差し込んだまま、履帯のパーツを巻きつけていきます。履帯のパーツは履帯同士だけでなく、各車輪の接点にも接着剤を流し込み固定します。

それらによって組み立て後も車輪と履帯を組み立てた形のまま、破損させずに本体より取り外すことができるので、塗装や汚しを施すときに邪魔にならずに 作業することができるようになります。

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大したことではありませんが、この作業をせずにそのまま組んでしまった場合、そのままエアブラシ等で塗装すると塗料の届きにくい部分が出てきます。また履帯と車輪を接着したまま本体から外そうとしても、ポリキャップがきついために無理に抜こうとして破損するトラブルの可能性も高くなってしまいます。

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以上 タミヤ 1/35 ドイツ重自走榴弾砲 フンメル 後期型 でした。

こういったオープントップ車両のキットは組立に難の有るものが多いのですが、そこはタミヤさん。常に組み立てやすく、また必要十分なディテールを再現しています。また省略されている部分や簡略化されたモールドも有るには有りますが、比較的手を入れやすいライトコードなどは簡単にディテールアップできますし、経験上多少手を入れた所で塗装して完成すればほとんど気にならない部分ばかりです。

そんな事より趣味に振り分けられる時間の少ない、家庭の有るお父さん達にもストレスなく組み立てられる事がタミヤミリタリーミニチュアシリーズの魅力のひとつ。

確かに直接敵戦車とドンパチする車両ではなく【ガルパン】にも未登場だったと思いますので、そういう方には認知度は低い車両かもしれません。

しかし凄く出来の良い履帯や3Dスキャンのフィギュアなど、本当に作って楽しいキット。

皆さんもドイツ戦車物のコレクションに加えてみてはいかがでしょう?

 

 

*1:目標が直接見えない状態で攻撃する射撃法

*2:輸送時などに砲の揺れなどで機器類の損傷を防ぐ固定具