大艦巨砲主義は漢の浪漫!戦艦武蔵建造計画発動
当ブログ内ではあまり艦船模型を取り上げてませんが、以前は私も1/350のキットを作っていた時期が有りました。
今から10年以上前の頃でしょうか?各社から1/350のビッグスケール艦船模型が立て続けに発売され、多少船の事は知っているレベルだった私も熱心に作っていました。
もちろん今見ると荒の目立つ完成度ですが、当時は各パーツの実物がどんな機能の物なのか?どんな形状をしている物なのか?など分からないなりにゴチャゴチャした建造物が完成していく様が楽しくてハマっていました。
当時は1/700の艦船模型でさえ裸眼で作っていたのですが・・・今は絶対に不可能ですね😅
さて、そんな各社の1/350艦船模型発売ラッシュも私の制作意欲も、ある時期から急速にペースが落ちてしまいました。
それはタミヤの1/350でリニューアルされた戦艦大和の発売が節目だったように感じます。
あの巨大なプラモデルをタミヤクオリティで作れる事に当時は狂喜しましたが、やはり大和を作るとこれで艦船模型はこれでアガリみたいな気分になって、それ以降の制作意欲も落ち着いてしまいました。
しかし大和を完成させたなら、隣に武蔵を並べてみたいという思いだけは持っていました。
タミヤが大和を出してくれるなら、必ずや二番艦の武蔵も出るのでは?と期待はしていましたが(事実大和のパーツにはそれを臭わせる節が有りました)流石に高額なキットなので直ぐには出ないであろうことは想像していました。
やはりそれから10年以上経過しても、その間に沈没された武蔵が発見されたりといった絶好の機会などあったにも関わらず発売がアナウンスされる事は無く、時は過ぎていきました。
そんな諦めムードどころか忘れてすらいた時、突如ベリーファイアから1/350戦艦武蔵発売アナウンスが・・‼
ベリーファイアといえば数年前にも1/350空母大鳳を発売し、にわかに気になっていたメーカーでした。
海外メーカーから1/350大和が発売されるのも僥倖であるのにほぼ同時期に武蔵とは⁉
こりゃメーカーの心意気を汲んで購入せねばならんとなったワケです😆
と言う訳で、今回は購入した武蔵のパーツレビューをしてみたいと思います。
タミヤの大和発売から10数年、海外メーカーさんの大和型戦艦の内容は如何に?
それではいってみましょう♬
開封すると船体が左右分割されて鎮座されております。
遠目には装甲板の継ぎ目が再現されてるな・・・位な印象でした。
パッケージのサイドには捷一号作戦時の武蔵の艦影が。
黒く塗られた甲板が目印ですね。
しかし付属の木製甲板でこれをどう表現するか・・悩みどころです。
特徴的なバルバスバウ。
舷窓が塞がれている事からも、初期の大和型とは金型は共用しないという決意の表れ。
まあこのサイズのキットで竣工時は出さないとは思いますが・・。
単に装甲板の継ぎ目がモールドされているだけだと思っていた船体は、触ってみると何だかザラザラとした違和感が。
なんだよ品質悪いのか?・・・ってよく見ると装甲板を繋げるリベットまで全て再現されて、それが違和感の原因でした💧
いやはや御見それしました。
船体横に付いた換気扇口のモールドは四角でモールド。
タミヤは丸で再現されていますが、これは四角が正当なようです。
エッチングは6枚付属。
一枚一枚はさほど大きくは有りませんが、気が遠くなるには十分なパーツ数ですね。
中々繊細で、一部の艦橋に使用する部分もパーツ化された木製甲板。
ピッタリと装着できるか若干心配では有りますが、塗装で木目調を出すため一枚一枚塗装することを思えばありがたいパーツです。
ディテールアップパーツの全体像。
ピンク色の部分が3Dプリンターパーツです。
最終時の大和に比べると対空兵装が貧弱に感じてしまいますが、こちらには最新兵器の噴進砲が装備されています!
でも大和と比べ、3Dプリントパーツ少ないのに同じ値段なのは・・・ちょっと大和の方がお買い得?
今回嬉しかったのは艦橋上部の遮風装置が再現されているところ。
ここはタミヤの大和では再現されておらず、またポントスモデル製のディテールアップパーツを使用していましたが、そちらにも付属していませんでした。
艦橋上部から見ると目立つ部分なのでポイント高し!
もう一点は応急舵のパーツ化、これは第三次ソロモン海戦での戦訓から導入されたと記憶していますがあまりキットで見かけないですね。
1/350の艦載機でありながらコクピット周りも3Dプリンターで再現⁉
いったい誰が見るねん!と思いますがここまで来たか感はありますね。
それに比べたらカタパルト内の装置のパーツ化なんて普通に感じてしまいますね💦
いや組んだら見えにくいだろうけど、塗装されてないと目立つだろうし!で手間かかりそう。
艦尾の形状は近年提唱されている平坦になっているパーツと、昔ながらの円形の二種類が付属。
実際はどちらが正当か分らないので制作者の判断に任せる感じですかね。
驚いたことにこのパーツ、大和、武蔵で形状が違いキットには計4個入ってます。
ブルワークなどは結構薄くモールドされているので、削って薄々アタックをする必要は無さそうですね。
艦橋付近の構造物土台を1パーツで再現。
何気ないパーツでありながらモールドには拘っています。
近づいて見れば、こちらもリベット再現されていることが見てとれます。
司令塔周りも窓が開口されていることからスライド金型が使われていることが分かります。
探照灯とか弾薬箱とか。
25mm機銃の傍らに置けば雰囲気出ますよね。
ちょっと画像では見にくいですが、甲板のモールドは繊細。
木製甲板を使わず本来ならば塗装で仕上げたいところ。
しかし上手く木製っぽく塗装できる自信が有りません💧
船体下部も継ぎ目はもちろん、吸水、排水口を再現。
タミヤの時はコレに一個一個エッチングパーツを嵌め込んだ記憶が・・。
さて、これからはデラックス版だけに付属する3Dプリントパーツをご紹介。
正直プラパーツでもディテールが凄いので、必要なのか?って思ってましたが・・
やはりこのブツブツ気持ち悪いほどに再現されたリベット再現を見た後は、御見それしましたとしか言いようが有りません💧
シールド付き25mm3連装機銃。
大和制作の時に必死に一個一個エッチングを貼り付けた天蓋部の手すりもこの通り。
94式高射装置、機銃射撃装置等もプラパーツでは再現不可能な形状ですね。
先ほど紹介したカタパルト内部や艦載機のコクピット、探照灯基部や蒸気捨管など。
当然ながら管類は全て開口されています。
25mm3連装機銃の銃身は、銃口が開き3本揃ってモールド。
これも大和の時は、ピンバイスで穴を開けたパーツに金属砲身を一本一本差し込んでいた事を思うと技術革新の偉大さを思い知ります。
これは・・・説明書見てもよく分かりませんが、マントレットか何かでしょうかね?
爆風除けシールド無し25mm3連装機銃本体は防弾シールドも一体で成形。
25mmの単装機銃もプリントで。
正直プラパーツも良く出来ているので、もう自分にはどちらを使っても見分け付かないレベルですね。
と言う訳で、ベリーファイア1/350戦艦武蔵パーツレビューでした。
かなりのボリュームのあるキットなので、私が目に付いたパーツのみですが如何だったでしょうか?
ざっと見渡して見たところ、ディテールはかなり進化・・というより深化している感じで、最近の技術を使い再現度を増していますね。
しかしながらパーツの合いが良くなければ、これらの超絶モールドも消して整形しなければならない事態も有りうるので油断は禁物。
しっかりと仮組みしながら組み立てていきたいですね!
製作開始は少し先になりそうですが、慌てて作れるキットでもないのでたっぷり時間をかけて楽しみたいと思います。
ではまた次回♬