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お手軽ツインメリットコーティング!!【トランぺッター】1/35 ティーガーⅠ後期型 

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最近のAFV模型の傾向

 

最近はAFV模型と言えば「精密至上主義」だった頃から少し落ち着いて、作りやすいキットが見直されつつある傾向にあると思います。

過去には徹底的なディテールアップが流行り、更に最初からディテールアップパーツが全部入ったようなキットも発売され、私も喜んで作った思い出が有ります。

しかし、あまりにも膨大なパーツ数となるキットは箱を開けただけでお腹一杯になり、作る気が失せる事もしばしばでした。

そんな昨今トランペッターからもお手頃な値段(税別4,800円)でティーガー1が発売されたので、お値段なりにパーツ数も抑えられてるのかな?と興味を持ちました。

 

トランぺッターとは!?

最近はネット通販の普及もあって、海外のプラモデル製品も手軽に購入できるようになってきました。

「トランペッター」は中国の広東省にある模型メーカーだそうです。

ここ20年程の中国製プラモデルの進化は凄まじい物があります。

「ドラゴン」も中国のメーカーですが、前記の精密至上主義の先鋒として作りやすさはともかく、精密さはタミヤ製品を凌駕する物が多いですね。

トランぺッターのティーガー

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では早速パーツインプレッション行ってみましょう♪

車体は作りやすさを考慮してか、バスタブ式が採用されています。

海外キットに良く有る、ねじれや歪みもパッと見た所無さそうですね。

非常にカッチリとした作りが感じられ好印象です。

これは期待できそうです!

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車体上部のラジエターに通じるスリットは実際には平面ではなく、くの字に曲がった複雑な形状をしています。

「ドラゴン」のキットのようにそこまでは再現されていませんが、実際にはこのスリットの上には異物混入を防ぐための金網が貼ってあり、キットのもそれを再現するエッチングパーツも取り付ける事になります。

結局完成すると中はどうなってるのかほとんど分からなくなるので、私は作りやすい「トランぺッター」に軍配を上げたいと思います。

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 砲塔パーツは一体成型で歪みも有りません。

左右分割型よりしっかりしていて好感持てますね!

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装甲表面も適度な荒々しさが有って鋼鉄の雰囲気たっぷりです。

まあ、後期型はツィンメリットコーティングしちゃうから見えなくなるんですけどね💦

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好感が持てるのは繊細なパーツが配置されたランナーには緩衝材がまかれている事。

意外と細かい所に心配りがされています。

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残念ながら砲身は分割されて合わせ目の出るタイプ。

ただ、ダボ穴は有るのでズレは少なそうです。

ここは実際に組み立てた時に様子をレビューしたいと思います。

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ちなみにマズルブレーキは中身まで再現されていましたよ。

 

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ジャッキ台は木目も再現され実感たっぷりです。

工具を固定するクランプも取っ手が穴あきで再現されています。

少々厚みが気になりますが、プラで再現するにはこれが限界でしょう。

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ゲペックカステンもリベットや取っ手も再現されています。

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車体側面は装甲面を更に貼りつけるようになっているようですね。

おかげでここも装甲面の荒々しさが再現されています。

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14番のパーツはペリスコープですね。

透明パーツでは無いですが、再現されているだけでも良しとしましょう。

実際ブラックで塗装し、クリアブルーで上塗りしておけばガラスっぽく見えますからね。

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このキットで驚いたのは蝶ネジが再現されている事!

クランプに一体成型されて再現されたキットは見た事有りますが、蝶ネジを単体で再現してるキットは私は初めて見ました。

妙な所に力の入ったキットのようです💦

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どうもコレがキューポラの中のペリスコープなようです。

実際組んでみないとどのように見えるのか分かりませんが、とりあえず再現されているので、タミヤのように がらんどうで筒抜けにはならないのは良いですね。

 

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履帯は一個一個接着していく非可動連結式タイプです。

この数を切り離すのが ただでさえ面倒なのに、成型不良防止の余分なゲートの処理までしなくてはならないのは結構苦痛ですね・・。

 

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実物にはこのセンターガイドに穴が開いているのですが、そこまでの再現はなされていません。

また厚みも多少実物より厚いような気がします。

装着してしまえばあまり目立たない箇所ですけどね。

この点は一体成型での作りやすさを求めるなら、妥協点でしょう。
 

ツィンメリットコーティングをお手軽に再現!f:id:garage105:20200311221132j:plain

トランぺッターのティーガーⅠと特徴として、ツィンメリットコーティングの再現方法に有ります。

過去、「ドラゴン」製のキットにおいて始めから装甲面にモールドされているキットも出ていますし、「タミヤ」のキットは別売りシールを貼って再現する方法を取っています。

それに対し「トランぺッター」は薄いプラシートを接着するという独自の手法です。

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 私の見た所、それぞれこんな特徴が有ります。

「ドラゴン」

最近の物は再現度は高いが、値段も高い。もともとモールドされているのでコーティングの剥がれを再現するのは難しい。

タミヤ

シールは薄くて貼りやすく、カットすれば剥がれも再現しやすいが、シールは印刷されているだけでカットがされてないので、全て自分で切り出す必要が有る。

「トランペッター」

接着もしやすいプラ製で、剥がれを再現するのも簡単そう。ただしパターンが綺麗すぎて多少実感に欠ける。

 

といったところでしょうか。

何にせよ、こだわるならば自らパテで再現するしかないですね。

私はせっかくなので、このキットは付属のシートをワザと傷つたりしてわざとらしさを消しながら使ってみたいと思います。

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流石に防盾の部分は形状が複雑なためか、もともとコーティングがモールドされたパーツと、コーティング無しのパーツの二種類が入ってます。

この部分はコーティングシートが付属していないので、モールドされたパーツを使うか、自分でコーティングするかの選択になります。

 付属デカールは?

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付属デカールで再現できる車両は5種類ほどありました。

キット同梱としては多い方じゃないでしょうか?

展示会などに参加するようになると、同じキットを作ってる方を見かける事も有るのですが、これだけ種類が有ると少しはバッティングを防げますかね?

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有名な「馬上の突撃する騎士」を部隊マークにした505重戦車大隊や、珍しい捕獲車両のデカールも付属しています。

なかなか面白い車両選択ですね!

まとめ

 一通りパーツを眺めてみた印象は、「ドラゴン」と「タミヤ」の中間位の再現度かな?と思いました。

「ドラゴン」はパーツが多すぎて作るのに骨が折れるけど、「タミヤ」のティーガーよりもう少し再現度の上がったキットを組んでみたい!という方にピッタリですね。

独特のツィンメリットコーティングを再現したシートも 多少綺麗すぎるきらいは有りますが、カットも容易で剥がれの再現も簡単に出来そうです。

パーツは非常にカッチリとした再現度で、装甲面の荒れ具合もリアルに再現されています。

今までティーガーⅠは作った事のある人も、そうでない人にも新鮮な気持ちで気負わずに作れるのではないでしょうか?

お勧めです!

 

 

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