MJミニチュアという韓国のメーカーから3Dプリンターで作られた「ドイツ軍クランプツールセット」なる物が発売されました。
トランぺッターのティーガーⅠはほとんどのクランプ*1が工具や牽引ロープとは別パーツで再現されているのですが、一部省略があったのでレビューがてら使用してみます。
中身はこのように板チョコ状のパーツの上に、大戦中のドイツ軍によく見られる形状のクランプが出力されています。
これだけアップで見てもモールドは滑らかで、ひと昔前の3Dプリンターの物とは比べるべくも無く良い出来栄えです。
驚くべきことに、クランプに付いた蝶ネジが一個一個違う方向に向いている所まで再現されている事!
これ、絶対金型から抜いたプラパーツでは不可能な事ですよね?
この製品の並々ならぬこだわりを感じさせます。
箱の裏にはパーツのどの部分をカットするのかが描かれています。
非常に細かいので気を遣う所ですが、エッチングソーや薄刃ニッパーなどでカットするのが良いでしょう。
これだけ精密なパーツですから慎重に扱いたいものです。
しかしながら素材自体は多少粘りのある材質で、破損に対する心配はあまりしなくて良いようです。
使いたいクランプのある部分だけ、本物の板チョコのように割って使用できます。
この方が一個づつ切り離すのにもやりやすいので便利ですね。
今回のティーガーⅠの車体後部、ジャッキハンドルを固定するクランプに使用するにはこの部品が良さそうですね。
はめにくい時には、熱湯に浸けて柔らかくして使用してくださいと説明に有りましたが、今回特に問題なく装着できました。
プラ用セメントは使えないので、接着には瞬間接着剤を使用します。
私はキットによってクランプの取っ手だけエッチングで再現したりする事も有るのですが、それよりはるかにお手軽に再現できるのは間違いないです。
クランプ自体を全てエッチングで再現するパーツも有りますが、私のようにそんな物を組み立てるスキルは無いが、再現はしたい!という方にはうってつけのパーツではないでしょうか?
お値段に納得できる方にはおススメです!!
さて、工作も済んだところでいよいよ塗装に入っていきたいと思います。
今回サーフェイサーを車体にはクレオスのマホガニーサーフェイサーで、履帯部分をガイアノーツのメカサフ スーパーヘビーで吹きつけました。
スーパーヘビーはかなり濃い目のグレーなので、履帯塗装にはもってこいの色合いですね!
今後履帯はこれで済まそうと思います。
その上からタミヤの近年発売された新色、ダークイエロー2で塗装していきます。
これは以前のダークイエローよりもかなり落ち着いた色合いで、かなり気に入っています。
ラッカー系で塗ろうとしたのですが、前回のⅢ突でほとんど使ってしまい残り少なかったので、予備で持っていた水性アクリルを使用してみました。
タミヤの水性は凄く綺麗な艶消しになるので、それがデカール貼りやウェザリングを考えると少し厄介なのですが・・それはそれでまた対処します。
次回に続きます!
*1:車外装部品を固定する締め具